北九州市の井筒屋が従来の百貨店の枠を超えた新事業モデルの構築を進めている。地元の魅力を発信するセレクトショップと地域商社事業を軸に、BtoCからBtoBの領域へ事業を拡大する動きだ。
北九州市で唯一の百貨店を営む井筒屋は、従来の小売りにとどまらない新たな事業モデルの構築を進めている。中核は地元の魅力を発信するセレクトショップ「きたきゅうコロンブス」と、行政や経済団体と連携して地場商品の開発や卸売を行う「地域商社事業」である。
新たな取り組みは、商品の仕入れと販売にとどまらず、開発や販路開拓も手掛けるBtoB領域へ進出する点にある。地域経済を循環させる仕組みづくりとして、業界関係者の関心を集めている。
井筒屋はJR小倉駅から徒歩約10分の繁華街に位置し、小倉井筒屋として営業を続ける。過去には博多や久留米、飯塚などにも店舗展開していたが、2008年のリーマン・ショック以降に店舗閉鎖が相次ぎ、現在は小倉本店と山口店のみとなっている。
今回の新事業モデルは地域の地場産品の開発・販路開拓を通じた地域経済の循環を目指しており、従来のBtoC主体の運営から組織の役割を拡大する方向性が示されている。