日本政策投資銀行の牧裕文社長が、地銀と連携して地域経済の振興を目指す方針を明言。大型M&A案件へのリスクマネー供給にも意欲を示した。
政投銀の牧裕文社長は地方銀行との連携を深め、地域の資金循環を活性化する仕組みを構築する方針を示した。地銀が出資しにくい高リスク領域の資金を同社がリスクを分担する形で引き受け、地域金融機関の融資余力を高める狙いがある。
具体的には東京や海外で組成される融資案件を地銀に紹介する取り組みを進めるほか、機材ファイナンス分野で地銀の参加を促し、多様な資金供給手法の習得を支援する。政投銀の大型案件アクセスと専門知識を地銀に提供する構想だ。
牧氏はブルームバーグのインタビューで、兆円規模の大型M&A案件へのリスクマネー供給にも意欲を示し、融資に加え出資やメザニン資金の提供拡大を掲げた。政投銀はこれまでメザニン資金を数千億円規模で供給した実績がある。
就任後、政投銀の政策金融機関としての役割を地域経済と大規模産業再編の両面で強化する姿勢を強調。地域金融機関と連携した資金供給機能を多層的に活用する方針が、地域の資金需要と大型案件の両方に影響を及ぼす可能性がある。