Matterのデバイスアテステーションの仕組みと、QRコードによるプロビジョニング後の身元確認プロセス、DAC/PAI/PAAの階層とNOC発行の流れが解説されています。2026年6月17日の仕様発表を受け、信頼性確保の仕組みが整理されています。
Matterの最新仕様としてCSAが2026年6月17日にMatter 1.6とProduct Security 1.1を発表し、電源投入前のNFCによるプロビジョニング機能や複数コントローラーによる共同管理機能などを追加した。これらの機能を支える基盤として、機器の身元確認(デバイスアテステーション)の仕組みが位置付けられている。
Matterの証明書階層は、ルートに相当するPAA、中間のPAI、エンドエンティティのDACという3層構造で、日常通信にはNOCが用いられ、DACは初期身元確認の証明書として機能する。信頼の起点となるルート証明書の扱いはWebサーバーと異なり、DCLを経由して信頼情報を取得・更新する仕組みになる。
QRコードを読み取るコミッショナーを起点に、スマホアプリとデバイスの間で暗号化セッションを確立するプロビジョニングが行われ、以降ファブリック内でのデバイス参加が進む。デバイスはNOCを取得してネットワークに参加し、BLEからローカルネットワークへ移行する。
デバイスの正当性を確認する3段階検証は、鍵の正当性(チャレンジレスポンス)、発行元の正当性(DAC→PAI→PAAの検証)、そしてCDによる記載内容の照合という構成で、これらが欠けると成立しない。検証完了後にCSRを提出しNOCを発行、以降はNOCベースの通信に切り替わる。