綿100%インナー『the GUNZE』の開発陣が、分子レベルで綿を改質する独自技術を生み出し、硬さの克服と白さの両立を追求した過程を紹介する。店頭実演での可視化実験や、リニューアルを通じたライン拡張の背景も伝える。
グンゼは創業130周年を機に長年の綿インナーブランド『the GUNZE』の背景と開発思想を紹介する。綿のポテンシャルを技術で極限まで引き出すという信念のもと、社名をブランド名に据えて挑んだ理由と、綿100%の肌触りを守りつつ機能を高める試みが語られる。
コア技術は「綿分子を改質する」という発想にあり、黄ばみ対策を含む白さと柔らかさの両立を目指して1990年代末に遡る。従来のコーティングではなく分子レベルで改質を行い、改質後は吸放湿性の向上と100回洗浄後の消臭機能維持を実現したという。開発過程では生地が自立する等の大きな失敗もあった。
店頭イベントでの実演を通じて改質技術の効果を“目に見える”形で示す試みが行われ、ピンク色の指示薬が無色化する消臭デモや、人工皮脂を用いた汚れ落ち実験が実施された。これらのデモは来場者に高い納得感を与え、特許取得にもつながった。
2024年春のブランドリニューアルでは、綿100%の風合いを守りつつ、下着らしさを抑えた襟元のパイピング化や袖の10分袖化、キッズライン・パジャマ・ソックスの展開拡大が行われた。顧客の声を反映し、長く愛用されるブランドへと適応させる取り組みが強調されている。