JR東海がL0系改良型の新しい中間車「M10」を公開。座席リクライニングを廃止し、座席配置や車体デザイン、足元スペースの拡大など工夫が盛り込まれている。
山梨リニア線での報道関係者向け乗車体験会で、L0系改良型新中間車「M10」が公開された。車内はリクライニング機能をなくし、背もたれを薄くして座席を軽量化、環境負荷低減を反映した設計となっている。
座席はピッチ980mm、座席幅477mmで、2列+2列の配置を採用。座席前後間隔は新幹線より狭いが、座席幅はグリーン車相当程度を確保し、足元の空間感を重視して設計された。リクライニングがない代わりに座席構造を簡素化している。
車体表面にはサメ肌を模した微細溝構造の「リブレットフィルム」を採用。台車周りの形状最適化で空気抵抗を抑え、消費電力低減を図っている。外観は無塗装のシルバーにゴールドのラインを配した新デザインとなっている。
車内には小さな窓と膜を張った壁、オレンジ色の座席、荷棚を極力抑えた設計など、快適性を高める工夫が随所にみられる。天井にはプロジェクション表示で車内演出を行い、閉塞感の軽減を狙っている。
走行試験では最高速度500km/hでの体験も行われた。山梨リニア線での走行距離は日量1000km超の水準を目指しており、今後の開業に向けて低コスト化と快適性の向上が続く見込みだ。