脳動脈瘤がない成人を最長7年追跡した結果、新たな脳動脈瘤の発生頻度は1,000人年あたり約1人と判明した。喫煙歴のある人では発生リスクが約2倍となることも示された。
本研究は、脳ドックのMRA検査を2回以上受けた成人10,995人を対象に、初回時に脳動脈瘤がないことを確認した上で追跡した結果を報告する。追跡期間の中央値は約3年(最長で約7年)で、追跡中に新たな脳動脈瘤が34例見つかった。
新規発生の発生率は、1,000人年あたり約1人、3年間の累積では約0.28〜0.30%と算出された。見つかった動脈瘤の大きさの内訳は3mm未満が約7割、3〜5mmが約2割、5mm以上が約3件で、10mm以上は確認されなかった。
喫煙歴の有無や喫煙量を考慮した解析では、喫煙者は非喫煙者に比べ新規発生頻度が約2倍、喫煙量が多いほど頻度は増加し、10パックイヤー増えるごとに約1.28倍の増加が認められた。年齢・性別・高血圧・家族歴には今回の34例では有意差は見られなかった。
本研究は、脳動脈瘤がある人を対象とする従来の報告とは異なり、脳動脈瘤のない人を長期に追跡して新規発生を直接評価した点で特徴的である。結果は、フォロー間隔や検診の設計を考える際の基礎情報として活用される可能性がある。