外食業界のM&Aが活発化する中、うどんチェーンを中心とした成長戦略が浮き彫りになっている。サンマルクHDのつるとんたん事業承継など、ブランド獲得とグローバル展開の動きが相次ぐ。
近年、外食業界のM&Aは従来の事業承継だけでなく、ブランド獲得や多業態化を目的とした取引が増加している。上場大手は中堅・中小企業の事業承継ニーズを取り込みつつ、事業ポートフォリオの強化を狙っている。
コスト上昇と人材難を背景に、戦略的パートナーシップを組む動きが広がっている。資本力を持つ大手企業とM&Aを通じて事業基盤を強化し、ブランドや新業態の取り込みを進めることが企業成長の一環として捉えられている。
うどんチェーン分野では丸亀製麺を展開するトリドールHDや吉野家HDが多角化を推進。資さんうどんを九州地盤の資さんHDが買収するなど、大手チェーンがうどんを軸に成長戦略を描いている。
サンマルクHDはつるとんたんの事業承継を128億円で合意。つるとんたんは高価格帯のセルフ型ではなくフルサービス型で、同社は和食ブランド拡充と商品開発力の自社グループ活用を狙う。
海外展開も加速しており、資さんうどんは台湾に海外1号店を開業。タイではシンハーガーデンと現地合弁で「山下本気うどん」海外1号店を開業するなど、アジア市場でのブランド拡大を進めている。