業務用機器の購買基準は性能の優劣ではなく、故障時の稼働継続にある。本記事はホシザキが売っているのは機械ではなく止まらない厨房だとして、直販と保守網の密な体制を解説する。
業務用の製氷機・冷蔵庫で高い国内シェアを持つホシザキは、製品の性能だけでなく故障時の対応スピードと稼働時間を重視する購買基準へ投資を振り向けている。顧客が買っているのは製氷能力ではなく、止まらない厨房の実現であると説明される。
ホシザキの販売体制は地域ごとに直販を展開し、営業担当が店を訪れて機器を売るだけでなく、修理窓口として保守も担う。全国に拠点とサービス車を配置する網の密度が、故障時の即時対応を可能にしている。
この直販×保守網の仕組みは、点(製品)だけを真似しても網(保守体制)を再現するのは難しく、後発にとって高い参入障壁になると指摘される。稼働情報の収集と顧客接点の継続化が営業情報の源泉にもなるという考え方が強調される。
アフターサービスをコストではなく利益源へと位置づけ、継続的な契約・点検・部品交換を通じて安定した収益と次の売上の機会を生み出すことが、ホシザキの競争優位の核心とされる。