世界的な抹茶ブームを背景に碾茶の生産拡大と茶の輸出が進む一方、国内向け茶の供給不足と価格高騰が進んでおり、日本人の茶文化の将来に懸念が生じている。
世界的な抹茶ブームを受けて、京都などの茶産地で碾茶の生産が拡大している。茶の輸出量は増えた一方、国内向けの茶は不足しており、煎茶やほうじ茶を含む日常茶の価格が高騰している。
京都の茶問屋の話として、抹茶ブームにより宇治を中心とする茶店に外国人観光客が押し寄せ、国内外の業者から高値買いの電話やメールが増えた一方、碾茶以外の茶の生産が減少している。結果として2025年から全ての茶の価格が高騰していると指摘される。
特にほうじ茶原料の価格はこの2年で4倍に上昇しており、関西では100gあたり従来の250〜300円程度から千円近くになる未来もあり得るとの見方が示された。
中国産の抹茶の台頭や海外の模倣品対策を巡る動きの中、日本茶の質で勝負していく必要があるとの指摘があり、緑茶の輸出拡大方針とともに国内消費の動向やブランド保護の効果について今後の動向が注目されている。