NY為替市場でドル円が159円前後にとどまる中、米小売の減少とミシガン消費者信頼感の悪化を受けてドル安が進む一方、円安の加速は抑制的との見方が広がり、日本政府が円安をこれ以上進めない状態を望んでいるとの指摘も伝えられている。
NY時間でドル円は約159円の水準付近で推移している。7月の米小売売上高が予想外に減少したこととミシガン大消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことを背景に、ドル安の動きが優勢となっているものの、円安の動きも見られ、ドル円は下値を一定程度維持している。
海外のストラテジストは、日本政府としては円高を促すよりも「円安だがこれ以上進まない状態」の方が政策目標に適している可能性があると指摘している。円安を抑えることと、日本が大幅な円高を望んでいることは別問題との見方だ。
過去のプラザ合意後の円高急騰の経験も、日本当局が大幅な円高へ過度に踏み込むのを慎重にしている理由だとされる。長期的な日本国債利回りを抑えるため資金還流を促す政策には慎重な見方が残るとの声もある。
円安は名目GDPの押し上げや海外資産の円換算価値の評価を高める一方、急激な円高を避けつつ安定した円安水準を保つことが日本当局の狙いとみられている。