日本冶金工業は広島大学と共同研究で肉盛溶接の新技術「HALO―W」を開発。帯状材料を使い入熱を抑制する送給装置を組み合わせ、高効率と品質向上を実証した。
日本冶金工業は広島大学との共同研究により、ホットワイヤレーザ溶接法と帯状材料を組み合わせた新しい肉盛溶接技術「HALO―W」を開発したと発表した。新技術は帯状材料を用い、予熱で入熱を抑えることで溶接部の品質と作業効率の向上を目指す。
実験では厚さ0.4ミリ、幅9ミリのステンレス帯鋼(SUS309L)を用い、溶け込み深さを抑えつつビードを平滑化することを確認した。7月には国際溶接学会で研究成果が発表された。
HALO―Wは帯状電極材だけでなく複数の市販帯状材料を利用可能であり、化学プラントの圧力容器など従来の肉盛溶接の代替として活用が見込まれるほか、狭開先継手溶接や積層造形にも応用できる。
実用化は2025年から実験室レベルでの検討を開始した。今後の展開次第で他材料への適用範囲拡大が期待される。