ルネサスはRXファミリ初の22nmプロセスとMRAMを採用した最上位32ビットマイコンRX74MとRX74Nを量産開始した。最大600MHz動作のRXv3eコアと大容量メモリによりリアルタイム性能と信頼性を高め、産業ネットワーク対応機能も統合した。
RX74MとRX74Nは、RXファミリとして初めて22nmプロセスを採用し、最大600MHz動作のRXv3eコアと1MBのMRAMを搭載する。CPUからノーウェイトでアクセス可能な256KBのTCMと1.5MBのSRAMを備え、割り込みや分岐の多い処理でも安定したリアルタイム性能を実現する。
RX74MはEtherCATスレーブコントローラ、TSN対応ギガビットEthernetスイッチ、CAN-FDを一枚のチップに統合し、EtherCATやEtherNet/IP、PROFINETといった主要な産業ネットワークを単一デバイスでサポートする。TSN対応により確定的通信にも対応し、冗長ネットワーク構成にも適用可能となっている。
RX74M/RX74Nはハードウェアベースのセキュリティ機能を強化し、RXv3eコアにProtectZoneを搭載。RSIPの公開鍵暗号拡張や認証付き暗号など将来を見据えたセキュリティ機能をマイコン単体で実現する。
ルネサスはエコシステムパートナーと協力し、CodewerkやRT-Labs、IAR、eForce、Zephyrなどを通じて開発効用を高める方針を示している。評価ボードや量産開始情報、今後の適用ソリューションも案内されている。