日本ゼオンは川崎イノベーションフロンティアポート内の既存建屋に、多品種研究試作施設の建設に着手し、2028年1月の稼働を目指す。10月16日に安全祈願祭を挙行したという。研究開発から量産のスケールアップを加速する狙いがある。
日本ゼオンは川崎イノベーションフロンティアポート内の既存建屋において、多品種研究試作施設の建設に着手すると発表した。現時点では同日には安全祈願祭を実施しており、2028年1月の稼働開始を目指す。施設は同ポートの総合開発センターエリアに位置する。
本施設は重合や水添、凝固、乾燥といった高付加価値品の製造に関する工程を取り込み、ラボから中量サンプル作成のスピードアップと量産化の早期実現を目指す設計となっている。さらに、さまざまな運転条件に対応できる柔軟性を持たせている。
ゼオンは本施設を既存・新規事業の区別なく活用するほか、ポリマーデザインカンパニーとして新技術開発の展開拠点として位置づけ、社内外への技術展開の足掛かりとする方針を示した。将来的には社外からの試作受託などの可能性も視野に入れている。
川崎イノベーションフロンティアポートは隣接する川崎工場と総合開発センターを包含する事業所名で、「技術発信拠点」としての機能強化を図る取り組みの一環として位置づけられている。