日本蓄電池とリミックスポイントが共同で開発運営する系統用蓄電所事業の融資契約が締結され、全国7カ所の高圧蓄電施設を対象とするノンリコース型PJファイナンスが成立した。SMTBリースがシニアレンダーを務め、 SPCは合同会社NCパイオニア。
日本蓄電池は10月8日、リミックスポイントと共同で開発・運営する系統用蓄電所事業について、SMTBリースをシニアレンダーとするノンリコース型プロジェクトファイナンス契約を締結したと発表した。対象は全国7カ所に分散配置された高圧系統用蓄電施設で、需給調整市場・卸電力市場・容量市場を通じた収益を見込む。
日本蓄電池はこれまでに30カ所以上の蓄電所を建設して受電を開始しており、今回の案件では周南市湯野蓄電所、真庭市田羽根蓄電所、海南市木津蓄電所の3施設の運用開始・設置が進んでいる。各施設はCATL製の蓄電池とTMEIC製PCSを採用し、周南は9月から需給調整市場へ、真庭は9月30日から受電を開始している。
リスク分散と資金調達の新たな枠組みとして、複数蓄電施設を一つのポートフォリオとして束ねたPJファイナンスの確立や、金融機関からのアセット価値・事業収益性の評価が重要なマイルストーンになると指摘されている。
日本蓄電池は防災協定を締結した自治体へ非常時の系統用蓄電池の供給を進めており、災害時の非常用電源利用などの取り組みも報じられている。