フジテレビがドラマ制作全作で生成AIを本格導入する方針を発表。湾岸スタジオにAI Sandboxを設置し、来年10月をめどに全作品へAI活用体制を整えるとしている。
フジテレビはドラマ制作に生成AIを活用する実験場「AI Sandbox」を湾岸スタジオに設置し、すでに放送中のドラマで活用を進めている。これまでの工程ではAIを用いることで作業工数を最大で70〜80%削減できたケースが報告されている。
同社は7月の組織変更でデジタル戦略統括室内に「AIセンター」を新設し、9月からAI Sandboxの運用を開始。ドラマ制作スタッフと技術スタッフ、AI関連企業が連携して活用方法を検証している。
今後の計画として、2026年10月期から毎クール1本以上をAI強化枠に設定し、2027年10月をめどに制作するすべてのドラマで作品やシーンに応じてAIを活用できる体制を整える。さらに2029年度にはフジ・メディア・ホールディングス全体でAI活用機能の国内トップを目指す。
具体的な活用例として、救命病棟24時では撮影前に生成AIで映像の完成イメージを可視化、医療シーンの映像処理や事故現場の表現、第1話の爆発事故シーンでAI生成の空撮映像に煙を合成する手法が使われた。