決算への期待で集まった世界の株式ファンドへの純資金流入は週末にかけて後退圧力へ転じ、投資家は債券へ資金を移す動きをみせた。総額は約220億ドルの流入となった。
8月19日までの1週間で、世界の株式ファンドは過去3週間で最大の資金流入を記録した。投資家は第2四半期の企業決算が好調になると期待していたが、週末にかけて国債利回り上昇や原油価格の上昇といった新たなインフレリスクが意識され、投資家心理は悪化した。世界の株式ファンドへの純資金流入は220億1000万ドルに達し、週間ベースでは7月29日以来の高水準となった。
地域別では米国株式ファンドの資金流入が最大となり、欧州・アジアの株式ファンドも週間ベースで純買い越しとなった。業種別ではテクノロジー株を再び買い付ける動きが目立ち、金や貴金属関連のファンドにも需要が続いた一方、金融セクターのファンドからは資金が流出した。
債券ファンドへの純買いは20週連続となり、期間中に154億2000万ドルが流入した。金利関連の動きを背景に、マネー・マーケット・ファンドには3週間ぶりの低水準となる資金流入が見られ、コモディティファンドには金や他の貴金属へ20億4000万ドルが流入した。新興国資産ファンドは引き続き資金流入を維持し、新興国株式・新興国債券ファンドへそれぞれ資金が流入した。
このように、好調な企業決算が世界の株式ファンドへの資金流入を支えた一方、週末にかけて債券利回りの上昇や原油高の影響を受け、市場は再びリスク資産への関心と安全資産への需要が交錯する局面となった。