日立製作所らが防波堤を活用して藻場を造成し、藻場に沈降させた海藻を通じてCO2を長期固定する実証を茨城県常陸那珂港で開始する。同港では下水処理水の放流を活用する点も特徴として紹介される。
国内のブルーカーボン拡大の遅さを背景に、日立製作所らは防波堤の内側壁面に金網等を設置して藻場を形成し、育成した海藻を200〜1000m以深の海底へ沈降させる計画を進めている。これは港湾インフラを活用した世界初級の大規模藻場の造成を目指す取り組みである。
計画には、波浪を抑えるだけでなく海藻の生育によるCO2吸収に加え、磯焼け対策や海洋生態系の再生といった副次的効果も期待される。日立製作所らが参画する常陸那珂港区ブルーカーボンフィールド試験協議会が実証を進める。
背景には、日本のブルーカーボンによる年間CO2吸収量の目標値達成の難しさがあり、港湾防波堤は海藻が付着・生育しやすい環境を整えやすく、総延長約1200kmの港湾防波堤が存在する。下水処理水放流の栄養塩の影響も現地調査で確認されている。