Forward Deployed Engineer(FDE)は顧客先で要件定義から運用までを一貫して担うエンジニアで、OpenAIやアンソロピックが積極採用。報酬総額は8700万円に達するケースがあるとされる。
Forward Deployed Engineer(FDE)は、アメリカのパランティア・テクノロジーズが確立した職種であり、近年OpenAIやアンソロピックが顧客現場での活用を進める中で注目を集めている。FDEは自社プロダクトを携え、顧客の現場に常駐して課題発見や要件定義、実装、運用、製品改善までを一気通貫で担う役割と説明されている。
この職種の魅力の一つとして高額な報酬が挙げられる。Exponentのデータによれば基本給の中央値は約19万ドル(日本円で約3000万円)で、株式等のオプションを含む総費用はOpenAIで35万〜55万ドルとされ、日本円換算で約8700万円に達することがあると伝えられている。
パランティアはFoundryやGothamといった自社製品を顧客業務に適合させるため、FDEを顧客のオフィスに数カ月単位で配置してデータに直接触れながらAIやシステムを業務プロセスへ組み込む。高度なシステムを活用するには専門知識と現場の理解が両立する必要があり、FDEはこの橋渡し役として高付加価値があると指摘されている。
FDEの需要が高まっている背景には、ミッションクリティカルなシステムをユーザーの業務に適用できる能力の提供が挙げられる。ユーザーは成果を求める一方で高度な知識の習得に時間を割きたくないとの要望があり、現場での対話と実装を通じて価値を引き出す仕組みが重要視されている。