国内フードデリバリー市場でウーバーイーツジャパンの存在感が強く、ロケットナウの成長で寡占化への懸念が高まっている。主な4社の動向と最近の撤退・赤字を背景に市場構造が変化している。
コロナ禍で急速に拡大した国内のフードデリバリー業界は、競争の激化とともに撤退が相次ぎ、現在はウーバーイーツジャパン、ロケットナウ、出前館の3社へと集約化が進んでいる。ウーバーイーツジャパンは市場で圧倒的な存在感を保ち、同社の代表は成長の要因として顧客と加盟店、配達パートナーの存在を挙げている。
日本市場におけるウーバーイーツの累計注文数は2016年の進出以降10億件を突破。月間アクティブユーザー(MAU)は620万人とされ、日本国内の市場シェアは過半を占めるとされる。一方でロケットナウは「お店と同価格」の配送を1万店以上で提供し、アプリの累計ダウンロードは800万件を超え、MAUで業界2位へ躍り出た。
Woltは今年3月に撤退、9月末にはKDDI傘下のmenuがサービスを終了。出前館は26年8月期決算で8期連続の最終赤字を計上するなど、全体として資金力や価格競争を背景に激しい消耗戦が続く。業界関係者は価格競争だけが進むと市場の長期的な不利益を懸念する声もある。