米国の利上げ観測が後退する中、FRBの9月利上げ確率が低下。日銀は9月か10月の利上げを視野に入れつつ、介入効果の維持を前提とした運用の難しさが伝わる。
8月13日の米国市場では、7月PPIの弱さを背景にFRBの利上げ観測が後退する一方、インフレ圧力が完全には消えず株式は動意に乏しい状況が続く。賃金統計・CPI・PPIがいずれも弱めであるにも関わらず、長期金利は高止まりしており、ディスインフレのテーマが株式市場で主導要因になりにくいと指摘される。
長期金利の上昇圧力は徐々に弱まる見込みだが、FF金利先物が織り込む9月の利上げ確率は35.0%まで低下。年内の利上げ回数は0.91回程度と前日比で減少する見込みで、データの弱さにも関わらずハト派転換はまだ限定的とされる。
利上げの時期に関しては、日銀が9月か10月に金融政策決定会合を開く見通しの中、政策金利の引き上げを視野に入れていると報じられた。市場では日米政府の協調介入の限界が意識され、日銀の利上げ観測が現実味を帯びているとの見方が広がった。
この動きの背景には、日銀の介入効果を維持しつつ金融条件を調整する難しさがあり、政府側の支持姿勢と併せて次の利上げ判断に影響を与える可能性があるとの見方が示された。