富田隆弥のCHART CLUBは、需給悪化の懸念が強まる流れを事実ベースで整理。10月22日の日経平均急落や信用買い残高の高止まり、評価損益率の悪化が続く状況を報じ、来週の決算発表や主要イベントをきっかけに市場がどう動くかを整理する。
10月22日の日経平均株価は1713円安と急落し、終値は安値引けとなった。週明けの続落により、21日にサイコロジカルラインは3勝9敗(25%)を記録した。翌日には反発したものの、22日の下げで節目を割り込んだ。
信用取引の買い残高は6兆6640億円(10月16日申し込み時点)と高水準で推移しており、評価損益率はマイナス10.41%に悪化している。これは7月17日時点のマイナス10.45%とほぼ同水準だが、その時の日経平均株価は7月29日安値の水準まで下げていた。
評価損益率の悪化は需給悪化を示唆しており、AIや半導体関連株の動向が特に重く響いていると示唆される。相場の下落が続くと、採算悪化が広範囲に波及し、見切り売りが進みやすくなる可能性がある。
来週は決算発表シーズンに突入するほか、中東情勢の混迷、米FOMC(27~28日)と日銀金融政策決定会合(29~30日)が控える。これらをきっかけに相場が反発する可能性はあるが、25日線と75日線を奪回するまでは慎重な姿勢が必要との見方がある。