徳島県の上勝町の送電鉄塔で19歳の男性社員が転落死した事件で、遺族が四国電力の送配電を相手取り提訴の意向を示した。調査内容について会社側の説明が十分でないとして、裁判で真相解明を図る考えを明らかにした。
徳島県石井町の自宅で取材に応じた遺族によると、亡くなった松岡一輝さん(当時19歳)は上勝町の送電鉄塔で転落死し、職場でパワーハラスメントを受けていたとする文書が見つかったという。遺族はこの事実を踏まえ、四国電力送配電を相手取り提訴する意向を示した。
遺族は同僚への聞き取り状況などの調査内容について会社側からの回答を代理人を通じて「調査中」との書面回答しか得られず、納得のいく説明や報告がないとしている。弁護士の選定を進め、提訴準備を進めていることも明らかにした。
この日が松岡さんの月命日で、父親は転落から1カ月が経過しても状況に変化がないと語り、母親は遺影に話しかけても返答がなくなったと話した。遺族は会社側の対応を批判し、真相を裁判で明らかにする必要があると強調した。