キユーピーがS&OPとDFLを軸にSCM改革を進め、前田賢司氏が執行役員ロジスティクス本部長として改革を主導している。ASNを活用した検品レスや在庫削減など具体的施策が進行中だ。
加工食品大手キユーピーは、物流の立場を経営の中核へ引き上げるべくロジスティクス本部を軸に改革を推進している。2000年以降物流を自部門の戦略として位置づける再編を繰り返し、在庫削減を原点とした改革を進めてきた。
中期経営計画「Change & Challenge」ではSCM生産性向上の一環としてS&OPとDFLを強化。S&OPは需要と供給を統合し全社で共有・調整、DFLは設計段階から物流効率を考慮する。デジタル推進部を中心にAIエージェントの導入を進め、来年度以降の完遂を目指す予定だ。
物流の協働促進も重要課題として位置づけられ、製配販の連携を深めるためLT2推進やSBM会議などの活動を拡大。経営トップのコミットメントを背景に、共同配送や物流DXの輪を広げる取り組みが続く。
検品レスのASN活用は中核施策の一つ。複数商品を1枚のパレットに集約し待機時間を削減、納品頻度の見直しによる荷役負担軽減を進めている。今後は共同配送の拡大とデータ標準化を進め、物流構造改革を全社的に推進する方針だ。