日銀の増審議委員が福井市で講演し、物価高は一時的ショックではなく基調的なものとして物価を押し上げる懸念を示しつつ、利上げの姿勢を維持すると語った。市場は次回の金融政策決定会合を前に利上げを織り込んでおり、ペースはその都度判断される方針だという。
日銀の増審議委員が福井市で講演し、中東情勢の悪化による物価高について「基調的なものとして物価を押し上げるのではないか」と懸念を示した。
講演後の記者会見で利上げのペースについて「その都度考えていく」と述べ、物価の基調上昇率が2%を大きく超えないよう抑えることが最も大切だと語った。
日銀は来週の金融政策決定会合を控え、市場は利上げを9割以上織り込んでいる。6月の会合で政策金利は1.0%程度へ引き上げられ、9月の利上げが実現すればペースの速さが増す可能性がある。
現行の政策金利は日銀が推計する中立金利の範囲(1.1~2.5%程度)には届いていないとの認識がある。中立金利に達しないまま利上げ・利下げを機動的に示せる状態を保つことが重要だとの見解が示された。