FinatextとりそなAMが投信書類作成の自動化基盤をSnowflakeと生成AIで構築した。自然言語検索やエディター機能、変更一括処理、旧新対照表の自動生成といった4機能を備える。
資産運用業界は「資産運用立国」に向けた変革を迫られており、投信の書類作成はWordでの手作業が依然多く、非構造化データの管理は属人化と誤記リスクを生んでいた。AIトランスフォーメーションが進む中、データ散逸を防ぎ正確な書類作成基盤の構築が急務とされていた。
今回の自動化基盤はSnowflake環境に投資信託情報を集約したデータベースを用意し、Wordファイルから抽出したデータを一元管理する。実装された4つの機能として、AIが文脈を理解してファンドを検索する自然言語検索、変更指示を自動で案として生成するエディター機能、複数ファンド共通の変更をAIが置換ルールとして作成して対象ファイルを処理する一括変更、変更差分から業界提出用のWord書類を一括出力する新旧対照表生成が挙げられる。
開発面ではCI/CDとしてGitHub ActionsとSnowflake CLIを活用し、運用コストの低減を図っている。AIの役割は文章案出しやルール生成に留め、ファイル抽出など確実性が要求される処理はシステム処理で実施するという方針が示される。これにより大規模な修正を短時間で処理できる可能性を高めつつ、正確性と信頼性の両立を目指している。