今週のNY株式市場は小売大手の決算発表を手がかりに消費動向を見極める展開となり、FOMC議事要旨の公表にも関心が集まる見込みだ。
今週のニューヨーク株式市場は、主要小売企業の決算発表が相次ぐことを背景に、米国の消費実態を探る展開になるとみられる。前週はダウが反落した一方でナスダック総合とS&P500は3週続伸し、S&P500は取引時間中と終値の双方で過去最高値を更新した。市場は7月のCPI・PPIの伸びが鈍化したことを受け、インフレの減速感を評価した。
一方で原油相場の動きや7月の米小売売上高の減少といった材料が下値を抑える要因になる可能性がある。VIXは低水準で推移し、週末に向けて政治経済の大きな波乱は限定的との見方が広がっている。小売大手の決算発表として、ウォルマート、ターゲット、ホーム・デポ、ロウズ、TJXなどが予定されており、所得層別の消費動向と低所得層の家計圧迫の程度が焦点となる。
経済指標ではFOMC議事要旨の公表と金曜日のS&Pグローバル購買担当景気指数(PMI)が市場の注目点となる。今夜は8月のニューヨーク連銀製造業指数とNAHB住宅市場指数の発表があるが、主要企業の決算発表はそれほど多くはない見通しである。来週はFRBのジャクソンホール会議とエヌビディアの決算を控え、手控えムードと底堅さが混在する展開が想定される。
半導体株にはアナログ・デバイセズの決算が業界需要を測る材料として位置づけられ、エヌビディア決算はAI需要やデータセンター投資の動向を左右する重要イベントとして市場の関心を集める。これまで決算を発表したS&P500構成企業の約85%が市場予想を上回っており、実績と予想をあわせた利益成長率は高水準が続く見込みだ。