永平寺で第81世貫首に就任した羽仁素道氏の晋山式が開催され、全国各地の僧侶や地元の人々約1000人が参列した。
曹洞宗の大本山・永平寺で11日、第81世貫首となった羽仁素道氏(92)の就任を披露する晋山式が行われ、国内外の僧侶や地元の店主ら約1000人が参列した。開祖・道元が入山したときの手順にのっとって執り行われたという。
式は雨上がりの午後に始まり、羽仁氏は黒みがかった古代紫の法衣を着て門前を出発。大梵鐘が鳴り響く中、輿を担いだ修行僧らが朱塗りの傘を差し、約50人の僧侶を従えて山門まで進んだ。
寺に入ると法堂で「晋山開堂」の儀式を行い、修行僧との問答を通じて仏教の本質を説く場面があった。羽仁氏は「日々の一つ一つを丁寧に過ごすこと」を大切さとして語り、修行僧は吉祥と三唱で答えを称えた。
羽仁氏は群馬県生まれで1934年生、駒沢大学仏教学部を卒業後、各地の寺院の住職を経て2020年から永平寺副貫首を務めてきた。式の前には今年5月に97歳で亡くなった第80世貫首・南澤道人氏の本葬が営まれた。