日本の官民ファンド「クールジャパン機構」がこれまで投入した資金は約1300億円近くに上るが、累積赤字は約540億円に達している。海外展開の実績と対比される現状が伝えられている。
韓国は1990年代からエンタメの輸出を国策として推進しており、韓国ドラマやK-POPの世界的な成功が既に認識されている。英Ampere AnalysisのデータではNetflix視聴で米国作品に次いで多く韓国ドラマが視聴され、2026年上半期のグローバルランキングにも韓国ドラマが順位入りしている。
日本のクールジャパンは、アニメやマンガの海外展開を支援する目的で設立された公私ファンドの累積赤字が540億円に達している。これまでに1300億円近い公金が投入され、出資の分野がコンテンツ外へ偏っているとの指摘がある。
出資先の例として、Spiberには140億円が出資されたが約360億円の負債を抱え清算され、孫正義氏の長女が代表を務める企業へ譲渡された。ほかにも刀は80億円を投じたが関わった事業は営業を終了し、ジャングリア沖縄は苦戦を伝えられている。
ラフ&ピース マザーには31億円が出資されたが有料会員の伸び悩みで事実上の失敗と報じられている。これらの投資の多くはアニメ・マンガ以外の分野へ向かい、成功例は少ないとの指摘がある。
財務省のデータでは海外売上高は約6兆円で、過去10年間で約3.8倍に増加しているとされるが、日本の海外展開の公的支援が大きな成果を出しているかどうかは依然として議論されている。