アルバックはレアアース磁石向け真空炉の受注高を2028年6月期に300億円超へ拡大する見通しを示し、日本の茅ケ崎工場で連続式真空溶解炉の生産を9月に稼働させた。
アルバックはレアアース磁石向け真空炉の受注高を、2028年6月期に前期比約6割増の300億円以上を目指すと伝えられている。需要はデータセンターや電気自動車、風力発電機向けの磁石需要の拡大を背景に増加する見込みで、同社は受注を積み上げていく方針を示している。
この一環として、原料の溶解・鋳造を担う連続式真空溶解炉の生産ラインを神奈川県茅ケ崎市の茅ケ崎工場で9月に稼働させ、日中2極体制へ移行。従来の中国1極生産からの移行で、欧米顧客の供給リスクの軽減にもつながるとされている。
アルバックはレアアース磁石向けに溶解・鋳造のほか焼結・熱処理などの工程に対応した各種真空炉を取りそろえ、26年6月期の真空炉受注高は前期比2.4倍の182億円に拡大。今後は27年6月期で200億円超、28年6月期で300億円超を目指すとの見通しを示している。
連続式真空溶解炉は同社の世界シェアが70%を超え、茅ケ崎工場の新ラインは年間最大12台の生産能力を持つ。日本での生産は約20年ぶりとなり、同社の強みを活かして高収益が狙える分野を取りに行くとの見方が伝えられている。