日本にふとんクリーナー市場をつくり出したレイコップの創業者ドクター・マイケル・リー氏が、健康危機の報道を経て“スローエイジング”への再挑戦を進める新戦略を明らかにした。
創業者のマイケル・リー氏は、医師としてアレルギー患者を診ていた経験から、寝具をきれいにする専用機器としてのふとんクリーナーを開発する道を選んだ。当時、ハウスダストやダニに反応する人が多い状況を受け、住環境を改善する手段として製品を創出した。若い頃の思い付きではなく、医師としての知見が製品化の原点となった。
日本で本格販売を開始した2012年2月から約2年で国内累計販売100万台を達成し、2015年5月には300万台を突破、2016年12月末には国内累計出荷が450万台を超えた。こうした成功は、テレビや各種メディアの露出と実演販売の組み合わせで市場を急速に拡大させた要因とされる。
しかし、ふとんクリーナーという柱だけに依存する構図が生まれ、ブランドの意味がその製品に固定されてしまったとの指摘もある。成長市場に資金と人材を集中させた合理的な選択と反省点が同時に語られ、別分野への展開は進むものの域を超えられなかった。
現在はふとんクリーナー以外の領域として、ふとんコンディショナーやコードレス掃除機、水拭きロボットなどの新製品開発を進め、技術面の蓄積を重ねているが、物語の設計不足がブランド全体の拡大を妨げたとの見方も残る。