オムロンは人手不足の時代に対応する制御盤ソリューションを進化させ、現場の設計・立上・保守の工数削減と柔軟性向上を目指す。2026年には耐環境型の形S8NR-S/S8R-BBやNXR-Sシリーズを投入する。
オムロンは2016年に「Value Design for Panel」という制御盤ソリューションのコンセプトを打ち出し、制御盤内機器の小型化・統一サイズ化・配線工数削減を進めてきた。目的は設備の心臓部である制御盤を設計しやすく、製造しやすく、保守しやすい形へと進化させ、現場の業務プロセス全体を改善することだった。
現在、製造現場では人手不足が深刻化しており、設備を設計する人材・制御盤を製作する人材・保全を担う人材の不足が顕在化している。自動車業界などでは、1本の生産ラインで数百〜1000台規模の制御盤が用いられるケースがあり、熟練技術者の高齢化と人材不足がノウハウ継承の障害となっている。
EV化や需要変動・地政學リスクへの対応のため、従来の安定稼働重視の設計から、変化への対応力を備える設備へと制御盤の役割が変化している。設計・立上・保守の負荷を軽減するため、制御盤の中に配置する機能と、現場近くに配置する機能を組み合わせる発想が重要となっている。