外食ラーメントレンドの見通しと、有力メーカー各社の視点が紹介された。こってり系とあっさり系の二極化が進む一方、テイクアウト需要の拡大や、麺の品質・多様な味わいを追求する動きが浮き彫りになった。
近年のラーメンは、魚介豚骨系や煮干し系のこってりタイプと、鶏ガラ・貝出汁を軸にしたあっさりタイプの二極化が進み、それぞれ固定ファンが存在する。二極の間でトレンドが揺れ動く中、スパイス系や味噌の辛味を強調したタイプも定番化している。外食ならではの解放感を求める需要から、汁なし麺の人気も拡大。来年以降はテイクアウト需要の高まりが外食ラーメンにも波及する見通しだ。
各社は自社製品を軸に、今後のラーメンの方向性を次のように示した。オリエンタル酵母工業は辛味噌ラーメンの拡大と、テイクアウト対応の麺の重要性を指摘。シマダヤは背徳系・濃厚系の人気が落ち着く一方、中間的な濃度の味へと移行する可能性を挙げた。創味食品は、濃厚系と淡麗系の二極化が進む中で「バランス型」の味や、野菜だしと鶏白湯の組み合わせによる新しい味の台頭を予測。平和食品工業は油そば・混ぜそばの拡大を注目点とし、外食らしい濃い味の自由度とカスタマイズ性の高まりを解説している。
さらに具体的には、有力企業の推し製品としてオリエンタル酵母工業の「飛竜ノビガード」が挙げられ、茹でのびを抑制して麺のコシと粘りを両立させる点が強調された。シマダヤは「冷凍極太焼そば1kg」を通じて、太麺のモチモチ感と濃い味の相性を訴求。創味食品は「創味のとろっと 鶏白湯」と「創味 みんなの醤油ラーメンスープ」で濃厚さと使い勝手の両立を示し、平和食品工業は「ながらの油そば」で自由度の高い味のアレンジを提案している。