塗料や樹脂などの劣化を数日で促進する前処理装置「CDAS-1000」が発表された。自然環境下の耐候性試験に比べ、評価の所要日数を大幅に短縮する可能性がある。
複合劣化促進ユニット「CDAS-1000」は、材料の劣化を数日で促進し、耐候性評価を効率化する世界初の前処理装置として紹介されている。屋外暴露試験が数年から数十年、促進試験でも数千時間を要する現状に対し、短期間での評価を可能にする点が強調されている。
装置は劣化過程で発生するガスや材料表面の劣化機構を解析することを目的としており、材料の劣化のしやすさを1〜2日程度で評価できるとされる。分析には同社のGC-MSやFTIR、SEMなどを活用することが可能と説明されている。
搭載する光源はUVランプとキセノンランプの2種類から選択でき、自然環境下に近い条件設定のための湿度と温度の負荷もかけられるよう設計されている。試作機は素材メーカーに提供され、フィードバックを反映している。
開発チームは、色あせや艶の変化の目視だけでなく、劣化の機構を科学的に解き明かすことを目指しており、建築材料や窓ガラス、文化財の漆など幅広い分野での応用を想定している。