決算シーズンにおける株価の動きは、増収増益だけで判断できない。市場予想と実績の差が株価を左右するという点を、米国企業の決算データを中心に整理します。
米国企業の決算発表が本格化する中、市場は業績の良し悪しだけで株価を判断しているわけではなく、事前の市場予想との乖離を重視する傾向が強まっています。好決算でも株価が下落する例があり、減益でも株価が上昇するケースがあるのはこのためです。
市場予想を上回る企業が増える傾向が長期的にも見られる一方、上振れの幅はさほど大きくならない点にも留意が必要です。決算の内容が市場予想をどれだけ上回るか、そしてその超過が今後の成長につながるかを、株価の動きと合わせて読み解く必要があります。
過去10年間のデータでは、S&P500構成企業のEPSが市場予想を上回った割合は平均77%で、実際の EPSは市場予想を平均8.0%上回っています。直近4四半期では上振れの超過率が平均13.8%に達しています。
2026年10月23日に公表されたデータによれば、7~9月期決算を公表した企業は全体の24%で、そのうち83%が市場予想を上回るEPSを計上しました。単純に上回り幅だけを見ても、市場予想を大きく上回るケースは少なく、上振れ幅は2.1%にとどまっています。
このように、決算が良かったかどうかだけでなく、予想をどの程度上回ったかや決算発表前の株価水準などを総合的に検討することが重要です。