FOOD & LIFE COMPANIESは持ち帰りずし老舗の京樽を約37億円でSRSホールディングスへ譲渡し、自社で約64.8億円の第三者割当増資を引き受けて債務超過を解消した上で決断に踏み切った。売却の背景には中食市場の変化とデジタル活用の拡大があるとされる。
FOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)は京樽の全株式をSRSHDへ売却した。譲渡額は約37億円で、F&LCは21年4月に吉野家ホールディングスから京樽を買収しており、約5年半で手放したことになる。
京樽は過去に上場廃止と再上場を経験するなど変遷があり、直近の25年9月期には売上収益235億円、セグメント利益6000万円で黒字化したものの、23年・24年には最終赤字が続いた。売却直前には約107.2億円の負債と約30億円の債務超過に陥っていた。
F&LCは京樽の債務超過を約64.8億円の第三者割当増資で解消し、純資産を約34.8億円まで回復させた上でSRSHDへ譲渡した。これによりSRSHDがのれんを1〜2億円程度に抑えられるとの評価が出ている。
市場関係者は、SRSHDによる買収の背景を、回転ずし以外の事業変化やデジタル活用の加速といった要因と結びつけて分析している。今後の再建策や収益改善計画については、両社の公表や今後の動向に注目が集まる。