住友重機械工業が開発したXRISMの冷凍機システムが打ち上げから3年の要求寿命を達成したと公表された。これに伴いXRISMの延長運用期間は2030年3月まで延長される見通しで、今後も宇宙観測の科学観測を支えることになる。
XRISMに搭載された観測装置「Resolve」の冷却系は、超低温を維持してマイクロカロリメータのエネルギー分解能を高めることを目的としている。冷却に使用される断熱消磁冷凍機や2段スターリング冷凍機、4Kジュールトムソン冷凍機と駆動エレクトロニクスが、絶対温度0.05度付近の極低温状態を長期にわたり維持する体制である。
XRISMは元々3年間のミッション期間を想定していたが、宇宙理学委員会の科学レビューを経て、2026年9月7日以降も延長運用されることとなり、2030年3月までの延長が決定された。これにより、同装置を用いたX線分光撮像による天体の物質・エネルギーの流れの解明が継続される見込みである。
同社が開発に関わった観測装置「Xtend」についても安定運用が続いており、XRISMの科学観測を支える冷凍機システムの今後の運用に期待が寄せられている。