大和は金沢ニューグランドホテルの全株式を譲渡しホテル事業から撤退する。譲渡日は10月1日、買い手は米投資ファンド傘下とみられ、庄田正一社長は退任する見込み。
大和は1日、連結子会社の金沢ニューグランドホテルの全株式を第三者に譲渡すると発表した。30年以上にわたるホテル事業を終えることになり、譲渡日は10月1日の予定。売却先は米投資ファンド傘下の企業とみられ、ホテル名や現社員の雇用は維持される見通しで、同ホテルは新たな運営主体の下で再建を目指す。発行済み株式は160万株で、譲渡に加え貸付債権も譲渡する契約を結んだ。
大和は取締役会で決議した背景として、ホテル業界を取り巻く環境の変化と成長に必要な専門運営ノウハウ・事業投資の重要性を挙げ、ホテル運営を専門とする事業者の下での運営が成長と競争力強化につながると説明した。ニューグランドホテルはコロナ禍や地震、周辺ホテルの増加などの影響で7期連続の最終赤字が続き、2026年2月期決算の売上高は12億3600万円、営業利益900万円を確保した一方で経常赤字は2800万円、最終赤字は16億3400万円、純資産は債務超過となった。
譲渡に伴い大和は27年2月期の連結決算で債権譲渡損等として約10億円の特別損失を計上する見込み。譲渡先の同意を得ていないため、譲渡価格や株式・債権の計上額は公表されていないが、公正な価格を算定したとしている。庄田正一社長らは退任し、後任には売却先企業の人材が就くとみられる。