マイクロアドが2026年9月期第3四半期決算説明会で、海外事業が売上高と売上総利益をともに倍増させ、純利益は前年比で約5.4倍へ急伸したと発表した。通期の進捗率も高水準となっている。
海外コンサルティング事業の急成長が業績拡大の主因として強調された。海外事業の売上高は前年同期比101%増、売上総利益は同107%増と大きく伸び、IPmixerのIPコラボ商品とクロスボーダーマーケティング需要の拡大が要因とされた。インバウンドだけでなくアウトバウンドや日本企業の海外進出支援も伸長した。新たな取り組みとしてロンドンのナショナルギャラリーとのコラボ商品を10カ国以上で販売開始した。
第3四半期累計の主要指標では、売上高144億4,100万円、売上総利益は44億8,900万円、営業利益は8億6,200万円、経常利益は7億6,800万円、親会社株主帰属純利益は5億8,500万円と、純利益は前年比543.7%の大幅増となった。粗利率は前年同期比0.9ポイント改善の31.1%で、為替差損3,500万円を計上した影響もあると説明された。
データプロダクトサービスとコンサルティングサービスのセグメント別内訳では、データプロダクトサービスの売上高が79億3,100万円、前年同期比14.4%増、コンサルティングサービスは65億1,000万円で前年同期比37.1%増となった。自社プラットフォームと他社プラットフォームのデータ連携が拡大し、オルタナティブデータ事業は高い利回りを確保した。新たな事業構造として、データプラットフォーム事業の横展開が進んだ。
22億円のCB発行とAIファクトリー構想を次期成長戦略として掲げ、第三者割当による転換社債型新株予約権付社債を発行する。AIファクトリーは自社データセンターを基盤にGPUクラスタやAIエージェント基盤を整備する計画で、インフラを自前で運用するコスト優位性を強調した。M&AはAIファクトリーとの相乗効果を重視し、複数件を検討中と説明された。
通期見通しは据え置かれたまま、進捗率は売上高81.2%、営業利益84.1%、経常利益80.7%、純利益86.3%と高水準を維持している。従来目標の営業利益15億円については“射程圏内に入ってきた”と評価され、次期中期計画の開示を11月の本決算で行う方針が示された。