ステンレス・特殊鋼の値上げが浸透し、UEXをはじめとする鋼材商社・メーカーの決算期待が高まる中、今期の上方修正や高水準の利益見通しを示す企業が増えている。本文は20社の動向と、値上げ効果の現れ方を整理する。
日本製鉄や愛知製鋼・大同特殊鋼がステンレス鋼板・特殊鋼の値上げを発表し、暫定関税の動きも加わる中、値上げは「発表」段階を超え「浸透」段階へ入っている。流通価格への反映とともに駆け込み需要が生まれ、半導体製造装置向けの鋼材や高合金材、造船・インフラ向けの需要が堅調を保っている。
UEXは今期2度目の上方修正を発表し、通期の経常利益予想は28億円〜33億円から29億円〜34億円へ引き上げられ、期末配当の公表も見込まれる。上半期の利益成長は、値上げ浸透と先高観に伴う駆け込み需要によるものと見られる。
白銅は2027年3月期の業績予想を上方修正し、売上高を840億円から922億円へ、経常利益を47億円から51.9億円へ、配当予想を128円から143円へ増額した。国内売上に占める半導体・FPD製造装置向け比率が46.4%と高まり、原材料相場の上昇による在庫評価益も寄与している。