不二製油グループ本社がFY2026 Q2決算説明会で、カカオ価格の高騰を追い風にCBE需要が拡大し、2025年度の事業利益を360億円の過去最高と報告した。26年度には増配を含む追加還元を検討する方針も示された。
不二製油グループ本社は9月16日に個人投資家向け説明会を開催し、2025年度の事業利益が360億円となり、従来の2019年度の236億円を大幅に上回る過去最高益を達成したと公表した。CFOの前田氏はこの成長を、技術力と市場環境の変化が相乗した結果と説明した。
好業績の中心はCBEと呼ばれる植物性油脂の需要拡大で、カカオ豆価格の高騰に伴いチョコレートメーカーの置換需要が進んだ。CBEの販売数量は2023年度比で約1.3倍となり、植物性油脂事業は334億円の事業利益を計上した。
ブラマーはカカオ価格変動の影響で2024〜2025年度に損失が発生し、業務用チョコレート事業の収益性を押し下げたが、転換点を迎え今後グループの成長を牽引する存在になると前田氏が期待を示した。2027年度にはコンパウンド製品の販売数量を2024年度比1.5倍、北米・欧州・豪州で新設備の稼働を予定する。
中期経営計画の進捗と投資方針について、2025〜2027年度の事業利益は360億円→約375億円→450億円を目標とし、ROEは5.0%→7.9%→10.0%以上、FUJI ROICは5.1%→5.1%→6.0%以上を設定している。株主還元は2026年度に1株62円(中間31円・期末31円)を予定する一方、配当性向は30%を下回る可能性があり追加還元を検討する方針を示した。