三菱電機はOT現場の脆弱性対策として、現場の課題抽出から対策設計・導入後の監視運用までを一気通貫で支援するOTセキュリティソリューションを打ち出している。2026年にNozomi Networksを買収し、グローバルNo.1を目指す。
IoTやAIの普及でOT現場のDXが進む一方、制御・運用機器のセキュリティは技術だけでなく組織の合意形成が大きな壁となる。三菱電機のOTセキュリティ事業推進部はアセスメントから対策、運用までを一貫して提供する体制を整え、現場の知見とNozomi Networksの技術を組み合わせて事業の柱化を図っている。
同部は2023年に設立され、2026年にはNozomi Networksを買収。現場の課題認識を共有するため、経営層・IT部門・現場が同じ認識に立つことを最初の関門と位置づけ、模擬工場を使った合意形成の手段も活用している。
模擬工場を用いたデモは、経営層には事業リスクを、IT部門にはOT特有のリスクを、現場には設備の安全性をそれぞれ実感させ、三者の認識をそろえる場として機能している。横浜ラボは横浜アイマークプレイス内へ移転し、大阪ラボも開設され、共創空間との連携でデータ活用や現場改善提案の広がりを生んでいる。
対策はアセスメント中心の現状把握から始め、優先順位付けを経て導入・運用へと進む。SOC運用は金融分野で培ったノウハウとOT知見を組み合わせ、24時間365日監視体制を提供。OT現場の“止められない”前提を踏まえ、現場の停止リスクを最小化しつつデータ活用をDXにも活かす。
今後はSerendieを軸とした共創空間の拡張と、グローバル展開を視野に入れたOTセキュリティの普及を推進する。三菱電機は現場の作り手としての知見とNozomiの可視化技術を組み合わせ、現場データを活用するソリューションを拡張していく。