国内最大の発電会社JERAとデル・テクノロジーズ、英AIインフラ企業レルムがAI計算基盤を電力系統と一体で標準化する構想を覚書で事業化検討。千葉火力に最大40万kWの拠点を併設し、総投資は2.3兆円超、2028年頃の稼働を目指す。併せてコンステレーション・エナジーとアマゾンはカルバートクリフス原発で20年間の電力購入契約を締結、既存出力の増出力を含む計画。さらにテンセントとオラクルのAI半導体を国外で5年間賃借する動きも伝わっている。
国内最大の発電会社JERAと米デル・テクノロジーズ、英AIインフラ企業レルムは2026年10月1日、電力からAI計算基盤までを一体化して標準化する構想の事業化検討の覚書を締結した。第1号拠点は千葉火力発電所に併設され、最大40万キロワット規模のAI基盤を想定する。全体の開発投資は2.3兆円以上と見込み、2028年頃の稼働を目指す。
大規模データセンター整備では送電網接続の遅延や個別設計の課題があり、千葉では発電所直結で送電網を介さずに給電する方式を検討。デルはラック単位の機材「Dell AI Factory」で基盤をそろえ、開発と運用はレルムが主導、資金面はアポロ・グローバル・マネジメントが参画する予定。JERAは国内の他火力発電所への展開も視野に、2030年代には国内で数百万キロワット級の計算基盤を支えることを目指す。
米原子力最大手コンステレーション・エナジーとアマゾン・ドット・コムは、メリーランド州カルバートクリフス原発を対象に20年間の電力購入契約を発表した。契約規模は690メガワットで、増出力として約190メガワットが2030年から2032年に稼働予定。現行運転延長は原発1号機・2号機が2034年・2036年までとされ、20年の収入見通し確保を背景に再許認可と30億ドル超の投資を州内で進める見込み。発電はPJMの系統へ送電される。アマゾンは北バージニアを含む地域で、AI需要を満たす電源を20年先まで確保する動きとなる。
テンセントと米オラクルのAI半導体10万個を国外で5年間賃借する動きが伝えられている。