日本の物価上昇を背景に、インドの工科系学生の就職先選択へ影響が出る可能性が指摘された。生活費の上昇と渡航費の負担増が不安要因として挙げられている。
海外の就職を検討するインドの工科系学生を対象にした意識調査が公開された。1,348人を対象に、物価上昇が日本での就職に与える影響が分析され、日本企業の採用にも影響を及ぼす可能性が示唆されている。
日本の物価高への不安を尋ねたところ、61.1%が不安と回答した。物価上昇は円安・資源高の影響で長期化しているとされ、将来の就職地選択に影響を及ぼすとの見方が示された。
不安の最も大きな理由として、渡航や帰省の費用が増えるためとする回答が75.3%で最も高く挙げられた。次いで日本での生活費が増え暮らしにくくなるとの回答が63.5%、自国家族への送金が減る懸念が38.5%だった。
日銀の7月レポートは国内物価の上昇圧力を指摘しており、経済財政白書でも原油高がデフレーターを押し上げる可能性があると説明している。消費動向調査でも日常品の1年後価格を9割以上が上昇と見込んでおり、インドIT人材の日本企業の採用にも影響を与える可能性がある。