日本ペイントは自動車補修塗装のVRトレーニングツール「nax VRP-X」を開発、2026年10月末より受注開始を予定。熟練技術者の感覚を数値化し、未経験者の基礎技能習得と技能継承を支援する点が特徴である。
自動車整備業界では2029年までに約2万8千人の人手不足が見込まれており、塗装現場の練習機会の確保と指導負担の軽減が課題とされている。日本ペイントはこれらの課題に対応するべく、VR空間で作業を反復練習し、動作と結果を可視化するVRトレーニングツール「nax VRP-X」を開発した。
nax VRP-Xの主な特徴の一つは、実際の塗料や塗装ブースを必要とせずVRデバイスとコントローラーで基礎動作を繰り返し練習できる点である。初心者が裏面・端部の塗装などを題材に「塗る」「見る」「判断する」を体験できる。
次に、スプレーガンの距離・角度・速度・塗り重ね幅などのデータを採点し、膜厚・隠蔽・タレ・ムラといった塗膜の状態をVR空間で確認できる点も特徴だ。従来の感覚的な指導を、数値や視覚情報で共有・改善点を示すことで学習者の自己振り返りを支援する。
最後に熟練技術者の塗装動作やノウハウをデジタルデータ化して再現・指導することで、技能継承を支援するという。展開は2026年10月末より受注開始を予定しており、補修工場・販売会社・教育機関などを想定導入先としている。