JTBがHRアワード2026の企業人事部門で最優秀賞を受賞した。受賞対象となった取り組みは、忘却の橋を越えることを目指し、行動変容確率を高める持続的な研修設計へと再定義するもので、生成AIとデータ活用による設計のDXを進めている。
HRアワード2026の企業人事部門で、JTBの取り組み「もう『忘却の橋』を渡らせない ~行動変容確率で研修を再定義し、AIによる持続可能な研修設計への実践~」が最優秀賞に選ばれた。受賞は全国のHRパーソンの投票と選考委員会の最終審査を経て決定された。
取り組みの背景として、研修直後の満足度と現場での実践の乏しさや、異動による設計ノウハウの継承喪失といった課題を挙げ、個人レベルと組織レベルの忘却を克服する必要性を掲げた。具体的には研修を「イベント」ではなく「持続的なプロセス」に再定義し、行動変容を予測・可視化する仕組みを整えた。
具体的な取り組みとして、個人の忘却防止を目的に自己効力感を主要KPIとし、実践できる自信の高さと行動変容の相関をデータで示す手法を採用。組織の忘却防止には生成AIを活用した設計のDXを推進し、インパクトマップやレッスンルーブリックを活用して高品質・一貫性のある研修設計を実現した。これにより、22年度〜25年度の研修で自己効力感が高まる割合が高まり、受講者数は22年度比で175.1%を達成し、社内のナレッジ共有イベント参加者は1万人を超え、エンゲージメントスコアは9.8ポイント改善したという。今後はデータに基づく継続的改善を進め、日本企業の人財開発のモデルとなることを目指す。