日銀の内田副総裁が中央銀行が参加する国際会議で、AIが金融環境を緩和する方向に作用しているとの見方を示しました。AIは需要と物価を押し上げる一方、関連企業の債券発行増が長期金利を押し上げ、金融環境には両方向の影響があると指摘しました。
日銀の内田眞一副総裁は、AIやビッグデータを使った経済分析の国際会議の開会挨拶で、AIは金融環境を緩和する方向に作用しているようだとの見方を示しました。挨拶の中で、AIは大きな正の需要ショックであり、経済と物価を押し上げていると指摘されました。
一方で、AI関連企業による大量の債券発行が長期金利を上昇させる要因となり、金融環境を引き締める方向にも働くと説明されました。これらの要因を総合して、暫定的には金融環境をより緩和する方向に作用しているように見えるとの認識が示されました。
日銀は中東情勢の悪化や円安といった為替の変動とともに、AI関連需要の高まりを物価を想定以上に押し上げる要因の一つとして捉えています。先月の金融政策決定会合で政策金利を1.25%に引き上げたことが言及されました。
今月にも会合を控える中、内田副総裁は中央銀行がAIの影響をあまり受けていない分野を含め、経済を全体として評価していると述べました。