2026年9月の上場企業のM&Aは件数は127件で前年同月比6件減と高水準を維持した。一方取引金額は4563億円と約49%減少し、ファンド介在案件と海外案件の縮小が響いた。
2026年9月のM&A件数は適時開示ベースで127件となり、前年同月比で6件減ったものの、3桁超えを14カ月連続で維持した。一方、取引金額は4563億円と前年同月比約49.2%減となり、金額の前年同月割れは4カ月連続となった。海外案件やファンド関与の案件が減少したことが影響している。
ファンドが介在した件数は8件で前年同月の10件から減少、1件当たりの平均取引額は約311億円へ低下した。クロスボーダー案件も17件で前年同月比6件減、金額は1197億円と大幅に落ち込んだ。アウトバウンド8件、インバウンド9件と内訳は国際的な動きが限定的だった。
金額トップは第一ライフグループがニュージーランド生保 Fidelity Lifeを買収して子会社化、取得価額は約596億円。2位はかどや製油がインテグラルのTOBを受け入れ株式を非公開化、約580億円。3位は兼松エレクトロニクスがIDAJを子会社化し、約504億円の取得となった。
2026年9月のM&A金額トップ10には他にも複数の大型案件が並び、住宅開発・自動車・半導体分野など成長分野を中心に取引が進んだ。トップ企業の動向として、海外市場拡大と事業ポートフォリオの海外比率の向上を狙う動きが見られる。