AI時代のD2C組織をテーマに、都内フォーラムで登壇したジェイフロンティアとベルタの事例が紹介された。AIを前提とした組織設計や広告運用の効率化、属人化の解消と脳の拡張を狙う取り組みが語られた。
AIを前提にした組織設計の見直しが進んでおり、採用や評価制度、役割分担などの前提が再設計されつつある。少数精鋭で成果を高める体制づくりや、AIを“効率化ツール”ではなく組織の在り方を再設計する契機として捉える点が共通の課題として浮かんだ。
ジェイフロンティアの中村篤弘社長は、AI時代の購買行動の変化として「検索されるより引用されるブランドへ」が重要になると指摘。生成AIが参照する情報源の多くが第三者メディアであり、自社のブログや広告は信頼情報として扱われにくい点を挙げ、記者発表会を起点とした立体的なPR戦略を重視していると語った。広告運用ではCPAの低減とROASの向上、分析時間の短縮といった成果を紹介した。
ベルタの武川社長は、AI導入の目的を「効率化」ではなく「属人化の解消」と「脳を増やすこと」と位置づけ、AI推進室を設置して全社へAIを組み込んだ業務設計を進める方針を示した。実務ではVOC活用やコーディング自動化など現場事例を44件確認しており、レビュー表現の法規制対応をAIで支援するなど運用の幅を広げている。