高島屋は2027年2月期の業績予想を上方修正し、年間配当を44円へ引き上げた。三越伊勢丹HDとJ.フロント リテイリングを含む百貨店3社の株主還元を比較する。
高島屋は2027年2月期の中間期決算で営業収益が前年同期比3.7%増の2,441億円、営業利益が同16.4%増の275億円、経常利益が同27.5%増の280億円となり、インバウンド需要と国内顧客の購買が業績を支えた。通期の経常利益予想を570億円から600億円へ引き上げ、年間配当予想を40円から44円へ増額した。前期の年間配当34円から大幅増配となる見込み。
一方、三越伊勢丹HDは2027年3月期第1四半期で売上高1,289億円、営業利益188億円と前年同期比で増加し、営業利益は第1四半期として過去最高を更新した。10月に1株を2株に分割し、株主優待は100株以上から対象となり、買い物割引は100株以上200株未満で10%、利用限度額は15万円となる。分割後換算の年間配当予想は40円で、予想配当利回りは約2.2%となる。
J.フロント リテイリングは2027年2月期中間期で売上高2,138億円、営業利益268億円と前年同期比で減少。万博関連需要の反動や大丸梅田店の改装などが影響した。年間配当予想は56円、予想配当利回りは約2.1%となる。100株以上の株主には大丸・松坂屋で使える10%割引カードが進呈され、100株の場合の年間買い物限度額は50万円となる。
高島屋は業績上方修正と増配を実施、三越伊勢丹HDは高い利益成長、J.フロントは優待の利用限度額が特徴的である。百貨店株を選ぶ際には配当利回りだけでなく、普段利用する店舗や優待で得られる割引額も判断材料となりそうだ。