米政府がカナダ産の酒類・乳製品の輸入禁止を発表し、50%関税の対象を拡大する措置を決定した。カナダ側の報復関税発動を受け、両国の貿易措置が一段と激しくなる。
米政権は8日、カナダ産の酒類や乳製品の輸入を禁止すると発表した。先月引き上げた50%関税の対象も拡大しており、カナダの報復関税を受けた措置として連鎖的な制裁が強化される見通しだ。
50%の関税対象には家具やアルミニウム製品、小型自動車などを新たに加える。発動は15日、禁輸措置は29日に発効し、対象はカナダ産ビールやウイスキー、乳製品など数十億ドル規模に上るとされる。
米高官は、カナダによる米製品の不買運動などを念頭に「カナダの報復の継続に対抗するよう措置を設計した」と説明した。トランプ大統領が来年1月から自動車に50%の追加関税を課す方針は別の措置として有効だとしている。
一方、カナダ政府は8日、米国産鉄鋼・アルミや乳製品、家具などに最大50%の関税を発動。カーニー首相は米国との交渉決裂を受け、合意案が提示されなかったとして離脱を選択したと述べ、米側の姿勢を批判した。